【映画感想・ネタバレあり】タイム【TIME】:時間という概念と価値について考えさせられる映画
勝手なスコア【3/5】
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☆購入したい
☆思い出すシーンや言葉が沢山ある
映画のジャンルと種類
舞台は近未来。テクノロジーの発展により全人類が25歳の姿で止まり、以降は自分が持っている時間が財産と寿命になるという、かなり斬新な発想で面白いコンセプトです。種類としては、アクションサスペンスとなります。
あらすじ
遺伝子操作により、25歳から年を取らなくなった近未来では、時間が通貨となり、それは左腕に光って表示されていた。
食事や日常品、また裕福層~貧困層でわかれている各地域の通行料も全て時間で払って=時間が減るようになっていて、時間が0になるとその人は死んでしまう。
裕福層は時間を十分にもっているため働かず時間も気にせず永遠にも近い時間を生きていたが、貧困層は毎日あくせく働くことで時間を給料として受け取り、生きている。
その他に、自分の腕を上にあげ相手の腕をつかむことで、相手の持っている時間を奪うこともできる。
主人公のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、ある日、追われていた裕福層の男を救う。
永遠という時間に対して耐えられなくなっていた裕福層の男は、ウィルに117年という時間を与え、自殺する。
時間を手に入れたウィルは、母親を救おうとするが目の前で時間切れとなり息絶えてしまい、不平等な社会に復習するために裕福層を目指す。。。
予告
感想(ネタバレあり)
全体の感想
正直、ストーリーというよりも、そのコンセプトや要所要所で考えさせるところが多い映画でした。特に今回は、『時間』=『お金』というのが顕著に出ているので、『時間』と『お金』についてかなり考えさせられる映画でした。
Time is moneyといいますが、対価を時間で払うというそしてそれがなくなった瞬間に死んでしまうので、もう風邪になろうがインフルエンザだろうが、働きゃなきゃ死んじゃいます。
貧困層の人は何のために働くかわからないなんて言っている人はいなさそう...。
常に自分の寿命がわかるので、意識して毎日を生きるというのも、結構なストレス溜まる毎日に感じます。
食べるのも何か買うのも時間=お金を意識して生き毎日あくせく働き続けることで自分の寿命を生きることができる貧困層。
働かず毎日流れる時間を気にせずに好きなことだけをして悠々と生きる裕福層(結局は裕福層が貧困層から時間を吸い取ってはいるのですが)。
逆に平等に時間が与えられている、ある意味今の世界って凄い自由というか幸せだなと感じたのもありますが、もっと自分の時間を意識しようと思いました。
117年を生きる
自分の寿命がリアルに117年あるとしたら...しかも働かなくてもいいという、それは果たして幸せなのかどうなのか。
ウィルに時間を与えた裕福層の男は、『25歳のままで117年』という人生に絶望尾感じて橋から(時間が切れて)飛び降りて自殺します。
変わっていく自分と寿命というものがあるから、人生の悲しみ喜び楽しみっていうものがあるのかなと感じました。自分が25歳の姿のままで何も働かず117年生きるってどんな感じでしょうね...
何か情熱ささげられる人は良いかもしれませんが、ただ単に生きているだけだと、きっとそれは絶望なのかもしれませんね。
自分の寿命がリアルに117年あるとしたら...
しかも働かなくてもいいという、それは果たして幸せなのかどうなのか。
時間=お金の使い方
ウィルは117年を手に入れたことにより、一部を自分の友人に分け与えます。
急な大量の時間(大金)を手にした友人は、バーで大判振る舞いをすることで、悪党に狙われて結局は時間を奪われて亡くなってしまいます。
これってちょっと、なんだか急に宝くじが当たった人を思い出させますね。
大金を持った時の人の行動でその人がわかりますね。
でもずっと毎日時間を気にして制限して生きてたら、お酒も沢山飲みたくなるのかもですね。
25歳から変わらない容姿
外見は25歳で止まるので、もし出逢った人が若くみえても実際は100歳ってこともあるから、そういう場合って恋愛感情とかってどうなるんですかね?
色々と永遠の25歳っていうのも面白いコンセプトだなと思いました。
25歳で止まるというのも、25歳が人生で一番、っていう概念があるからなんでしょうか。